世宗大王は李氏朝鮮の4代目の国王で、訓民正音を創製した人物です。世宗は、韓国語を漢字で表すことに限界があることに気づき、漢字が読めない民が様々な不条理に甘んじるしかないことに苦しんで民族固有の文字である訓民正音を発明しました。そこで今日は、世宗大王を称えるために建てられた「世宗大王記念館」をご紹介したいと思います。
ソウル市東大門区回基路56番地にある「世宗大王記念館」は1階と2階に分かれています。世宗大王の生涯について展示している一代記室には、世宗大王の肖像画や王子時代の読書図、即位図、対馬島征伐図、鋳字所図、集賢殿の学士図、知音図、書雲観図、六鎮開拓図、李満住征伐図、測雨器図、訓民正音頒布図、田制詳定図、内仏堂図、講武図など、15点の絵が展示されています。
ハングル室には訓民正音をはじめ、龍飛御天歌や釈譜詳節、月印千江之曲、東国正韻、洪武正韻訳訓などの刊行図書と、世宗時代以降の刊行図書、活字に関する古書、その他の資料などが展示されています。
また、科学室には世宗時代の活字の組版過程を再現したコーナーもあり、測雨器や仰釜日晷(日時計)、日星定時儀、天体観測器などの発明品と、天象列次分野之図、度量衡、12律管、東国地図、銃砲、貨幣、韓医学の器具などが展示されています。
国楽室には世宗大王の時に整備された各種の管楽器、弦楽器、打楽器などの国楽器が70点ほど展示され、楽士腹式及び舞踊腹式なども見られます。最後に屋外には、世宗大王記念塔や水標石、世宗大王神道碑及び英陵(世宗大王の陵)の石物、仰釜日晷、測雨器、楼閣(水時計)などが展示されています。
観覧料は、学生(幼児を含む)の場合は1,500ウォンで、大人は3,000ウォンです。観覧時間は3月から10月までは午前9時から午後6時までで、11月から2月までは午前9時から午後5時30分までです。また、毎週月曜日と1月1日、旧正月、秋夕には休館ですので、ご訪問時に参考にしてください!