今日は、江南にあるサムスン病院で実施されているがん患者に対する治療法の一つ、陽子線治療について見ていきたいと思います。
従来のX線治療は、体内の正常な組織を透過しつつ放射線エネルギーが連続的に吸収されるので、がん組織に到達する前に、ある程度の放射線エネルギーは正常な臓器に吸収されるといいます。
その為、体の奥深くにある腫瘍を治療する為に、腫瘍の手前にある正常な組織までもが、より多くの放射線量を受ける結果になってしまいます。
陽子線治療はブラッグピークの後に放射線が急激に消滅するため、がん組織周囲の正常な組織には放射線がほとんど照射されないので、正常の臓器に照射される放射線量を大幅に縮小することができます。これにより放射線治療中や治療後に発生する副作用を大きく減らすことができるそうです。
そのため、陽子線治療は小児や若年層のがん患者にさらに有効的だということです。
ブラッグピーク(Bragg Peak):陽子線の固有の特性で、陽子線ビームが体内の正常な組織を透過して、がん組織に到達する瞬間、莫大な量の放射線エネルギーを注ぎ込み、がん細胞を死滅させた後、放射線のエネルギーが急激に消滅することをいいます。
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